西日本ローカル線の旅 Episode 1【境・山陰・三江線】
私の学生生活も3月で終わりである。つまり、学割も3月までしか使えない。
であれば、学割が使えるうちに遠くに行こう!
ということでローカル線に乗りに行くことにしました。
三江線が2018/04/01に廃止になるということなので、この路線を乗りつぶしにいくことにします。
で、問題なのは本数が少なすぎること。
江津→三次のダイヤはこちら([JR]三江線の時刻表 - えきから時刻表)になりますが、江津から三次に抜けられるのは1日3本のみ、しかも1本は早朝便なので近くに泊まらないといけないなど、攻略難易度は高めです。
というわけでいろいろルートを考えた結果(2日くらいずっと考えてた)、こんなきっぷを買いました。
米子空港→(境線)→米子→(山陰本線)→江津→(三江線)→三次→(芸備線)→備中神代→(伯備線)→新見→(姫新線)→姫路→(山陽本線)→神戸→(東海道本線)→東京都区内
ですね。
三江線を乗りに行くついでに、芸備線の三次以東の閑散区間と姫新線を攻略する算段です。
途中三次で1泊、翌日の夜はサンライズで一気に移動する作戦で、2泊3日の旅に出ることに。
2/28
08:45 羽田空港
当然ながら今回の旅で往復割引は使えないので、片道飛行機で行くことに。
羽田→米子であれば12,000円(+羽田空港施設使用料290円)です。
(今回の三江線に乗るには、鳥取空港、米子空港、萩・石見空港あたりを使えば行けるのですが、鳥取空港だと始発便に乗らないといけないため朝早く、萩・石見空港だとちょっと運賃が高くなるので米子空港経由にしました)
搭乗口は702、バスでスポットまで向かいます。
スポットに向かうバスの中からB747政府専用機が2機駐機しているのを発見、これは運がいいこと。
政府専用機の前を通過しスポット到着。今回の使用機材はA320です。
機内からは富士山がきれいに見えました。
定刻より5分程度遅れましたが米子空港到着。自衛隊の美保基地でもあるので自衛隊所持機も見ることができました。
羽田空港09:30→(ANA 383 A320)→米子空港10:55
11:30 米子空港駅
ここから鉄道旅の始まりです。まずは米子空港駅へ。JR境線で米子に向かいます。
境線は1時間に1本程度の運行で、航空機との接続はあまり考慮されていません(米子・松江などへ連絡バスがあるため)。次の米子行は11:46発なので45分ほど待ちます。
先ほど搭乗した飛行機が折り返し羽田空港へ向け離陸するのを見送ります。
米子空港駅から米子方面へ延びる線路。単線っていいですよね。
列車が到着。境線はゲゲゲの鬼太郎を積極的にアピールしております。
米子空港 11:46→(境線)→米子 12:13
12:15 米子駅
ここでは30分程度の乗り換え時間があります。
米子駅は出雲市方面、鳥取方面、岡山方面への特急が集う交通の要所で、各方面へ向かう特急がひっきりなしに発車していきます。
この先は乗り換え時分が短いこともあり、ここで昼食を食べます。駅の2階に食事処があったのでそこで昼食。
ご飯も食べたところで、次の列車に乗ります。
山陰本線を走る快速アクアライナーです。停車駅は便ごとに異なりますが、今回乗るアクアライナーは中でも停車駅が少ない型になります。
停車駅は米子~出雲市までの各駅、大田市、仁万、温泉津、江津、都野津、波子、浜田から益田までの各駅です。
途中海の近くを走る区間もあり、日本海をいい感じに見ることができます。
途中の大田市駅では10分程度停車。石見銀山へはこちらからアクセスできるらしい。
そんなこんなで快速アクアライナーは江津へ到着。いよいよ待望の三江線へ。
米子 12:46→(山陰本線 快速アクラライナー 益田行)→江津 15:14
15:15 江津駅
江津駅での乗り換え時間は3分程度。三江線の列車は隣のホームに停車中。私以外にも鉄道マニアと思われる人が3人くらい乗りこんでいった。
いよいよ三江線に乗車。くわしくはWikipediaの記事を参照いただきたいが、
・江津~三次を結ぶ路線
・江の川に沿って走る。直線距離60 km程度の両都市を108 kmの道のりで結ぶ
・全線開通は1975年。時すでに遅し。
・あまりに利用者が少なすぎて2018/04/01廃止予定
という特徴がある。
今回乗る江津15:17発の列車は江津~三次を最速で結ぶ運用である(と思う)。長時間停車は口羽駅での9分のみである。
この運用で江津→三次の所要時間はちょうど3時間30分。表定速度はなんと30.9 km/hである。遅い。
随所に30 km/h以下の速度制限がかかっているため、列車は江の川沿いのカーブが続く区間をゆっくり走っていく。結局はこの遅さも利用者が減ってしまった一因かもしれない。
川沿いをゆっくり走って行くため、景色を楽しむには申し分ない路線である。
途中の駅では、昔は行き違いができるようになっていたと思われる駅がいくつかありました。時の流れは残酷ですね(たぶん今は石見川本、浜原、口羽くらい?)
運賃表示機はデジタル表示になっています。
秘境駅として知られている宇都井駅に到着。当然ただの途中駅なのですぐ出発するかと思いきや、運転手さんから「当駅で1分ほど停車いたします。どうぞ列車から降りて眺めをご堪能ください」とのサービスが。乗っていた鉄道ファンは(私も含めて)みんな降りて撮影に夢中になっていました。ローカル線ならではのサービスですね。
当然ながら全列車がこういったサービスをしてくれるわけではないとおもうので要注意。
口羽駅到着。対向列車待ち合わせのため8分ほど停車。鉄道ファンたちはみな降りて撮影タイムに入る。
浜原行き列車到着。
一路三次を目指す。ちょうど日も暮れてきた。
江津 15:17 → 三江線 → 三次 18:47
18:47 三次駅
ついに三次到着。
この日は三次駅付近で1泊。
ダイヤ上は、この後芸備線で広島に出て、新幹線で岡山まで向かい、そこからサンライズに乗れば翌朝東京に戻れるらしい。
しかし引き続き閑散区間に乗るため今日はここで1泊。というかこの先は何もないのでここで泊まるしかない。
ホテル1Fにある食事処で晩ご飯とお酒を飲む。
1日目のまとめ
09:30 東京羽田空港発
↓
ANA 383便
↓
10:55 米子空港
11:46 米子空港
↓境線
12:13
米子
12:46
15:14
江津
15:17
↓三江線
18:47
三次
2日目へ続く。